音楽・エンタメ業界の求人の注意点

就職活動を進めるうえで注意すべきポイントは数多く存在しますが、中でも厄介なのが、実際には音楽やエンタメとほとんど関係がないのに「音楽・エンタメ」を看板に掲げて学生を募集する企業です。これらの企業は、人気の低い業界や職種を隠すために音楽やエンターテインメントを強調し、“華やか”なイメージで就活生を惹きつけようとします。本コラムでは、そうした手口がどのように行われるか、具体的なケースをいくつか取り上げて注意喚起するとともに、最後に本当に音楽事業をメインで展開している企業を選ぶ重要性をお伝えします。
「エンタメ部門」と称しながら、実態はゲームのテスター業務しかないケース
まずは、エンタメ業界の高い人気を利用した求人の例を紹介します。
あるIT企業では「エンタメ事業部での新作ゲーム開発サポート」という求人広告を出していましたが、実際に入社してみると新作ゲームのバグチェックに終始するテスター業務だけで、クリエイティブな作業や開発への参加はほとんどありませんでした。
もちろんテスターの仕事が悪いわけではありませんが、広告で謳っているような「エンタメ事業部」や「開発サポート」のイメージとは大きく乖離しているのが問題です。こうした手法は企業が“華やかな部分”だけを強調して就活生を呼び込み、結局は単調な作業をやらせるというものです。
介護レクリエーションの「音楽」を過度にアピールするケース
次に挙げられるのが、介護業界で多く見られる「レクリエーションに音楽要素を取り入れているから音楽関連の仕事」というアピールです。たとえば、ある介護事業者の場合「音楽の力で高齢者を笑顔にする介護サービス」といったキャッチコピーで求人を出しており、音楽好きの就活生が興味を持ちやすい内容になっています。
しかし、蓋を開けてみると仕事の大半は一般的な介護業務で、音楽に関わる時間は週に数時間のレクレーション程度。介護現場で音楽を取り入れること自体は素晴らしい取り組みですが、それを「主業務」のように見せかけて人材を集める広告には要注意です。
音楽事業の割合が少ない音楽系企業のケース
他のケースとして、オフィス向けのBGMサービスを提供している音楽系企業の例を紹介します。こちらの企業は音楽系企業として有名な企業ではありますが、実際の事業内容を詳しく見てみると、メイン事業は法人向けのインターネット回線の提供です。具体的には、ネットワーク環境の構築、セキュリティ対策、クラウドサービスの導入支援といった、通信インフラ系の営業・サービスが主要事業であり、「音楽事業」の割合は低いです。加えて、同社は「マルチサービスベンダー(総合代理店)」という形でさまざまなITサービスを取り扱っており、音楽関連の仕事を期待して入社すると、実際には通信・インフラの営業や技術支援の業務ばかりという可能性が高いのです。
このように、企業名や一部のサービスに「音楽っぽい要素」が含まれていても、企業全体の業務内容をきちんと確認しないと、「思っていた仕事と違う」と後悔することになりかねません。「音楽関連の仕事に関わりたい」という就活生は、企業の全体像をしっかりリサーチし、求人情報のキャッチコピーだけで判断しないよう注意しましょう。
「これはちょっと騙しでは……?」と思ったら必ず情報を深掘りする
上記のように「エンタメ」「音楽」など魅力的に聞こえるキーワードで就活生を集めようとする企業は、名前や広告で華やかさを全面に押し出し、実態を曖昧にしていることが多いです。もし求人票や説明会で違和感を覚えた場合は、以下のようなポイントを徹底的に確認することをおすすめします。
- 具体的な業務内容
- 1日のスケジュールや具体的に担当するタスクを細かく聞く
- 「テスター以外に開発工程に関われるのか」「音楽を使ったレクリエーションだけでなく、実際の介護業務割合はどれぐらいか」など
- 部署やプロジェクトの実績
- その部署やプロジェクトが実際にどんな活動をしているか、どのくらいの期間継続しているか
- 具体的に制作したゲームや楽曲などの成果物があれば要チェック
- OB・OG訪問や評判の収集
- 実際に働いていた、あるいはインターンに参加した先輩から話を聞く
- SNSや就活サイトでの評判も参考にしつつ、信頼できそうな情報源を複数あたる
こうした調査を怠ると、「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースが少なくありません。企業の表面上の宣伝だけに惑わされず、実態を冷静に見極める力が求められます。
本当に音楽・エンタメを手がける企業への就職を目指そう
結論として、もしあなたが本気で音楽やエンタメに関わりたいのであれば、本当に音楽事業やエンターテインメント事業をメインとしている会社を選ぶのが一番の近道です。たとえば、音楽教室運営を主事業としている音楽系の会社である株式会社ナージは、講師の育成やレッスンカリキュラムの開発、演奏会の企画・運営などを中心に、音楽事業に100%のリソースを注いでいます。
このように、企業のパンフレットや求人票に書かれた言葉をうのみにするのではなく、実際に「どれだけ音楽やエンタメに深く関わっているのか」「どの程度の割合で音楽事業にリソースを割いているのか」を確認し、あなた自身が納得できるかどうかで判断しましょう。就職活動は大きな人生の選択です。ぜひ、本当にやりたいことを実現できる企業かどうか、慎重に見極めてください。
名古屋の音楽教室
株式会社ナージ


