どうしても音楽系の会社に入りたい新卒学生が起こすべきアクションについて

まず、このブログの著者である私は、決して学生の皆様に「社会人とは・・・」等と偉そうに語れるような立派な人間ではありません。就活も苦労しております。そのため、学生の皆様の就職活動の苦労も人一倍理解しております。

そこで、一応形だけでも社会人をさせていただいた者として、音楽業界への就職を目指す新卒学生がどのような行動を取るべきかについて、少し考えてみたいと思います。業界の実情を踏まえた現実的な視点を交えながら、お話しできればと思います。

1. 理系学部の方が心証が良い

音楽業界と聞くと、文系の学部出身者が多いイメージがあるかもしれません。しかし、企業の採用担当者の目線に立つと、「理系出身者」は何かと評価が高くなる傾向があります。理系の学生は、論理的思考力やデータ分析能力が高いと見なされやすく、音楽系の企業であっても、事務職やマーケティング、IT関連の部署で重宝されることがあります。

もちろん、すでに文系の学部に進んでしまった方はどうしようもありません。ただし、プログラミングやデータ分析のスキルを身につけることで、「理系的な思考ができる人材」としてアピールすることは可能です。最近では音楽ストリーミングやデジタルマーケティングの分野が急成長しており、データ分析ができる人は業界内で価値が高まっています。

2. アルバイト経験は持っていた方が良い

個人的には、学生のうちはアルバイトをする必要はないと考えています。図書館で本を読んだり、バックパッカーのように貧乏旅行をしたりするほうが、人生の経験としては価値があるでしょう。しかし、社会一般の価値観としては「アルバイト経験がある学生」のほうが評価されがちです。

特に音楽業界を目指すなら、ライブハウスや音楽関連のイベントスタッフ、レコードショップでのアルバイト経験があると、それっぽい雰囲気を演出できます。とはいえ、期間については具体的に述べる必要はなく、「現場での対応力を磨いた」「接客を通じて交渉力を培った」「お客様とのコミュニケーションを大切にしていた」といった表現を用いることで、経験を効果的に伝えられます。企業の採用担当者は「継続力がある」「社会経験がある」人材を好むため、それらのポイントを押さえたアピールをすることが大切です。

なお、音楽系以外のアルバイトでも、スターバックスのような、なぜか社会的に「すごい」とされているバイトは評価されがちです。実際には、どんな仕事でも真面目に取り組めば得られる経験は大差ないのですが、社会人の平均的な判断力とはそういうものです。そうした世間の価値観を理解し、適切にアピールするのも一つの戦略と言えます。

3. お金をかけずに楽しむ力を身につける

学生時代に学ぶべきことの一つは、「お金をかけずに楽しむ方法を見つけること」です。社会は消費を促す仕組みになっていますが、本来、お金をかけなくても楽しめることはたくさんあります。旅、読書、創作活動など、自分の中に価値観を築く経験をすることが大切です。

とはいえ、企業の視点に立つと「ある程度の消費活動をしている人」のほうが、世間の流れに馴染んでいると評価される傾向があります。音楽業界を目指すなら、音楽フェスやライブに行ったり、楽器やオーディオ機材に投資したりしていると、「この人は業界のことをよく理解している」と思われやすいかもしれません。

4. 音楽活動は「形だけ」でもしておく

音楽業界に入りたいなら、自分も何らかの形で音楽に関わっていることをアピールするのが有利です。しかし、プロレベルの腕前である必要はありません。「バンドを組んでいました」「弾き語りをしていました」など、趣味レベルで続けているだけでも、業界への熱意を伝えることはできます。

特に男性の場合、音楽に全力を注ぐよりは、適度に音楽を嗜みつつ、スポーツをしていたほうが企業の採用担当者のウケが良いことが多いです。野球やラグビーなどの体育会系の活動をしていた人は、営業職や現場対応の適性があると見なされやすく、音楽業界でも「体力がある」「精神的にタフ」といった評価を受けやすいでしょう。

一方、女性の場合は、特に体育会系である必要はなく、むしろ「普通にしていること」が最も重要です。業界では、柔軟性があり、周囲との調和を大切にする人材が求められます。そのため、常識的な雰囲気を持ちつつ、協調性のある態度を見せることがポイントになります。

5. 音楽業界の企業文化を理解する

大手音楽系企業の中堅・ベテラン層の社員は、営業経験が長く、体育会系の雰囲気を持つ人が多い傾向にあります。これまで会社のために飲み会を沢山行い、営業外回りを頑張ってきた経歴が、その風貌から伺えます。彼らは、若手にも同じような「根性」「社交性」を求めることが多く、特に男性の場合は、ある程度その文化に馴染めることが重要です。

また、音楽業界は一見華やかに見えますが、実際には地道な作業や交渉ごとが多く、忍耐力が求められる場面が多々あります。企業によっては、徹夜作業や突発的な業務対応が発生することもあるため、「好きだからやる」という気持ちだけでは乗り切れないこともあります。そのため、「音楽が好き」という気持ちをアピールしつつ、「チームワークを大切にし、粘り強く仕事に取り組める」ことを伝えると、採用担当者の評価が高くなるでしょう。

まとめ

音楽業界に入りたい新卒学生が取るべきアクションとして、

  1. 理系の学部を出たほうが心証が良い(すでに文系なら、データ分析スキルを身につける)
  2. アルバイト経験は具体的な期間にこだわらず、経験の質を強調する
  3. お金をかけずに楽しむ力をつけつつ、業界への消費アピールも適度に
  4. 音楽は形だけでもやっておく(特に男性はスポーツ経験もあると◎)
  5. 業界の企業文化を理解し、体育会系の空気を意識する(特に男性)

音楽業界は「好きだからこそ頑張れる」仕事ではありますが、現実的な準備をしておくことも重要です。理想と現実のバランスを考えながら、戦略的に行動していきましょう。

補足

ここまでの記述は、このブログ著者個人の見解です。ここで示した評価基準は、株式会社ナージが求める人材とは異なります。(このコラムを書いている中の人を察していただければ幸いです・・・) このブログは、音楽業界とサラリーマン社会についての考察になりますので、誤解なきよう。

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