音大卒の開き直り「音大より一般社会のほうがおかしい」

音大を出た人間として、時折思うことがあります。
「音大って世間からズレてるよね」と。

ええ、確かにそういう側面はあります。一日10時間楽器を練習したり、就活をしない人がたくさんいたり、全員が当然のようにクラシック音楽の話題についてこれたり。これが異常でないと言ったら嘘になるでしょう。

ただ、私も今やいちおう社会人。(そもそも社会人という言葉に反吐がでますが、就活生むけのブログで発信することじゃないかもしれませんけど・・・)「株式会社ナージ」という音楽関連の会社で働いています。業種が業種だけに、女性の割合は多め。なるほど、そういう意味では音大時代とあまり変わらない環境と言えるかもしれません。

ですが、会社という場所を通して"一般社会"なるものを垣間見るにつけ、ふとこう思ってしまうのです。

「……あれ? むしろ音大のほうがマトモだったのでは?」


金遣いの荒さ、どうなってる?

一般社会の金銭感覚には、最初かなり驚かされました。

たとえば「ストレス解消」という名目で平気で3万円、4万円を夜の街に放り投げる人たちの多いこと。聞けば「接待」だそうで。なるほど、世の中にはそういう大人の社交があるのですね。

いえ、念のため申し上げておきますが、これは弊社の話ではありません。純粋に社会全体を見ての話です。

音大にも「パーッと行こうぜ」的なノリはあります。でもだいたいが安い定食屋で延々とクラシック音楽の巨匠についての話をして終わる。高くても、せいぜい焼肉の食べ放題くらいじゃないでしょうか。


音大ではあまり見なかった「ギャンブル趣味」

社会に出て、意外と多いなと思ったのがギャンブルを趣味にしている人たち

パチンコ、競馬、FX。趣味の範疇なら良いのですが、「今月はちょっとツラくてさ~」というセリフの裏に、ガッツリ溶けた財布の痕跡があることも。

繰り返しますが、弊社の話ではありません。これは広く社会全体のお話です。

音大では、そもそもパチンコという単語がほとんど会話に登場しません。というのも、バイオリンの弦、リード、譜面、伴奏代…とにかくお金が飛んでいくので、ギャンブルに使ってる余裕がないんですよね。


毒にも薬にもならぬ「ビジネス書」信仰

ここもまた驚きのポイントだったのですが、社会人ってやたらとビジネス書を読んでいるんですね。

内容の善し悪しはさておき、あまりにも“毒にも薬にもならぬ言葉”が溢れすぎていて、読後に「で?」となるあの感じ。

「すぐやる人になるには」とか、「9割捨てる勇気」とか。いや、もちろん読むなとは言いません。ただ、そういう本を読まないとモチベーションが保てない状況って、けっこうハードではないですか? 

音大では「読んで変わる本」より「聴いて変わる音」のほうが重視されていた気がします。


サウナで騒ぐのは本当にやめてほしい

これは完全に個人的なお願いです。

最近よく娑婆で見かけるのが、会社の仲間と連れ立ってサウナに行く人たち
健康管理、リフレッシュ、どれも結構。ですが、あの密室空間で仕事の話を声高にされるのは、本当に勘弁していただきたい。

こちらとしては、黙って汗を流し、思考を沈める場として利用しているので、できれば静寂を尊重していただきたいのです。駅前に辻立ちしている不動産営業の皆さま、お心当たりはないでしょうか?

最後にひとことだけ

人それぞれに価値観があり、生き方があり、選ぶ道がある。
音大もまた、社会の一部であり、世間の「変」とされる場所にこそ、ある種の正しさが眠っていることもあります。

とはいえ、どこが正しいとか、どこが間違っているとか、そういう話ではないのです。

どうか皆さま、健やかに。
どうか皆さま、静かな夜を。
そしていつの日か、夜のサウナで黙って汗を流せる日が来ますように。

安寧を願って。

名古屋の音楽教室 

株式会社ナージ